なぜ、コミュニケーションがうまくいかないのか?

なぜ、コミュニケーションがうまくいかないのか?

2022.01.07

  • 幼児教育歳時記

保護者用プリントは子どもの発達と、年齢ごとのコミュニケーションについてご理解いただき実践できることを念頭に、書いております。お悩みには、発達段階上のものと一人ひとりの子どもの抱えているもの、或いは双方から問題化しているものと云った課題があると考えます。

発達段階からきているものは、各段階の課題を踏まえて対処すればよいのですが、一人ひとりの子どものかかえているものについては個別に紐解いていくしかありません。どちらにしてもしてはいけないことは、親としての固定的な考えにしばられてしまうことです。なぜ、そのようなことが起きてしまうのかは、ひとえに親としての子どもの見る感覚が固定化してしまうことです。 ひとたびこの状態になってしまうと、どのような場面であっても子どもに対し同じ応対しかしなくなり、結果的に子どもの成長発達に結びついていかないからです。

例えば、子どもがある年齢になってしまうと、この子はこういう子だからと思い込み、その場その場での子どもの思いに鈍感になってしまうのです。本来、子どもの感情は刻々と変化します。 それだけ環境からの刺激に敏感だからです。特に人的環境から発せられた言葉 (バーバルコミュニケーション)や対応(ノンバーバルコミュニケーション)についてはそれが顕著にみられます。つまり、刻々と変化する子どもの表情他のノンバーバルの部分をしっかり観察し、きちんと把握する感度の良いアンテナをもつことが子育ての鍵となるといえます。

そして、それを発達につなげるために幼児期の子どもの母親は、常に『なぜ、この子はこんな風なの?』『なぜ、この子はこんな表情をするの』『なぜ、この子はこんなことを言うの?』と「な ぜ」を問い続け、子どもの思いを理解しようとする必要があるのです。

そうでないと、せっかく成長発達につなげようとして発した言葉がなんの意味もなくなってしまいます。親として子どもの「なぜ」は『きっとこうだろう』と思われたら、お母さまの思い浮かぶ結果をすぐに実現しようとするのではなく『どのような対応をすれば、我が子が変容していくのか』と考え、その上で具体的なお母さまの言動として子どもに応えてくださいませ。

その際、命令・指示・禁止の言葉は使用してはいけません。命令されて育つ子どもは服従を強いられ相手を恨むか自分を殺すか、或いは無気力になるしかならなくなるからです。指示されて育つ子どもは何も考えようとしない子になります。なぜなら、何かをする前に「こうしなさい」と答えを提示されるからです。つまり、自分で答えを導き出さなくても言われたことさえやればいいのですから。 間違ったときは、そこでまた指示されたことをその都度やればいいのですから。最後の言葉が子育ての中で一番耳にするといえます。しかし、子どもの側との望ましい関係が築かれていないと何度親が強く言っても、言っていないと同じ事になります。なぜなら、言われたことをその通りにしなくても事が済むことを子どもは知っているからです。また、なぜ そうしなくてはいけないのかを知らされないことがほとんどなので、納得できないのです。望ましい関係が築かれていた場合は、命令されて育った子どもと同じようになっていきます。

どちらにしても右欄に書かれている「子ども理解」を知らずにこれらの言葉を不用意に使う親に育てられた場合、子どものなかで「自分」が確立していかないことは確かです。親目線でのコミュニケーションしか体験できないと、自分を尊重してもらえず、自己肯定感も下がるのは明白です。厳しい言い方ですが、どちらにしても、親がこの3つの言葉を使い続けると、将来、そのつけが親に返ってくるかと思います。しかし、後から気づいても遅いと言えます。

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